女性車掌の声に和らぐ 主婦 門植初世 49(東京都多摩市)

東京新聞 2009年9月8日(朝刊)


久しぶりに新宿で遅くなり、午後十時すぎの京王線の橋本行きに乗りました。 しばらくは手持ちの本を読んでいましたが、ふと車内アナウンスが若い女性の声なのに気付きました。遅い時間にもかかわらずやわらかく聞き取りやすい自然な声で、時折わずかに詰まるような部分があるので、録音ではない生の声と感じました。最近は女性の勤務の幅が広がっているのですね。

最寄り駅で降りるとき、オバちゃん根性丸出しで余計なお世話かなあとためらいましたが、改札横のカウンターに立ち寄り「どなたが車内アナウンスをされるのですか」と尋ねたところ「基本的には車掌です」とのこと。
「とても感じがよかったので、一言お伝えしたくて」という私に、二人並んだ職員の方が同時に姿勢を正し「ありがとうございます」と声をそろえられたのもすてきでした。


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