午前7時の「市民歌」 苦情受け正午に変更
盛岡市玉山区、来月から

朝日新聞(岩手県版)2009年5月27日(朝刊)


 うるさい、長い―― 。盛岡市玉山区で、午前7時を知らせてきた盛岡市民歌が、住民の苦情を受け、6月から別の歌に変更されることになった。玉山区地域協議会で26日に報告された。
 玉山区では、防災行政無線を使って、午前7時に「盛岡市民歌」、正午に「春まだ浅く」、午後5時に「ふるさと」を流している。
 だが、防災行政無線の近くに住む住民らには不評。盛岡市民歌は元気の良い由のため、「眠れない」「洗脳されそう」など苦情が市に寄せられるようになった。昨年12月に自治会の会長にアンケートをした結果、17対12で変更を求める意見が多かった。
 これを受け、市は朝と昼の歌を入れ替え、盛岡市民歌は正午に流すことに。午後5時は地元出身の石川啄木の詩に曲をつけた「ふるさとの山に向ひて」にすることも合わせて決めた。
 26日の協議会では、委員から「住民から『市民歌はもうたくさん』という声があり、大賛成」、「朝からあれを開かされるとつらい」など賛成意見が出たが、「あの歌から元気をもらっている人もいる」という声もあがった。
 市は「防災無線は音楽用ではないので、スピーカーの調整ができず変更もやむを得ない」としている。


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