国青鉛筆

朝日新聞 2009年3月17日(朝刊)


港町・岩手県自古市の防災無線=写真=から20年以上流れてきたシューベルトの子守歌が、今月末で終わる。午後9時の時報がわりだったが、苦情に押された。

おなじみの「♪眠れ―、眠れ―」の曲だが、大音量のため、「寝かしつけた子が起きる」「朝の出漁に備えて寝たのに目が覚めてしまう」と不人気。網戸にする夏場は苦情が殺到していた。

「あのメロディーは生活にとけ込んでいる」との擁護論もあったが、担当課は「多くの市民のやすらかな眠りのためには、仕方ありません」。


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