大型風車にも環境アセス 不眠や頭痛…苦情受け環境省

しんぶん赤旗 2010年1月30日


不眠や体調不良を訴える住民の苦情が続発している大型風力発電について、環境省は環境影響評価(アセスメント)法の対象とする方針を29日までに決めました。環境省の中央環境審議会の専門委員会が、風力発電を同法の対象に追加することを盛り込んだ報告をまとめたことを受けたものです。

高さが100bにもなる大型の風車が民間電気事業者の風力発電所に採用されるにつれ、周辺住民から不眠や頭痛などのストレス障害を訴える苦情が相次ぐようになりました。

日本風力発電協会によると、2009年3月末現在で40都道府県376の風力発電施設(風車1517台)が運転中です。

大型風車が民家から200bの近隣に建設されたケースもあり、低周波公害の健康被害として、静岡県東伊豆町や愛知県豊橋市、愛媛県伊方町などで大きな社会問題になっています。このため、観光省は4月以降、風車による低周波音被害の現地調査をおこなう予定です。

専門委員会の報告書によると、自治体などが策定した自主的な環境影響評価の実施状況も、4分の1が住民の意見を聞く手続きを行わず、評価書の閲覧もおこなっていないことを指摘。今後、風力発電が大幅に増加することが予想されるため、火力や水力などと同様に環境評価法の対象に追加すべきだとしました。


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