耳障りな大騒音に憂うつ
講師 持田ひろ子 61 川崎区高津区

神奈川新聞 2009年12月25日


数年前までは、秋が好きだった。最近は、秋が憂うつである。原因は、落ち葉を吹き飛ばす機械の大音響である。

清掃の仕事をする人が使い始めて、もう4、5年。以後、毎年秋になると、早朝から日没まで、ブオオオン、ブオオオンという耳障りな騒音が響かない日がない。私の住んでいる辺りはビルやマンションが多いので、外壁に反響し、清掃者が感じている以上の騒音になっているのではないか。苦情を言ったことがあるが、「私は言われてやっているだけ。文句があるなら上司に言ってくれ」と言われて絶句した。

それが近所迷惑なら、自分の判断でほうきに換えることくらいなぜできないのだろう。ほうきで落ち葉を掃くのがそんなに大変なのか。植え込みの下など、ほうきが届きにくい所に機械を使うのは仕方がないと思って見ていると、植え込みの下から落ち葉を外に飛ばすのではなく、逆に落ち葉を植え込みの中に吹き入れていた。あ〜あ。

言論は自由だが、無力である。かくして今日も騒音は辺りかまわず響き渡っている。


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