HV エンジン類似音を国交省方針「危険」と義務化へ

東京新聞 2009年10月17日


ハイブリッド車(HV)の走行音が静かすぎて歩行者に危険との指摘を受け、国土交通省は十五日、低速走行時にエンジンに似た音が出る装置を搭載するよう自動車メーカーに義務付ける方針を固めた。車の保安基準を定めた省令改正に向け、近くホームベージなどで国民の意見を求める。

国交省によると、安全対策を検討する有識者会議でチャイムやメロディー音も検討されたが「静かな住宅地で車からそうした音が鳴るのは違和感がある」などの意見が多数を占め、ガソリン車のエンジンに似た音を同じくらいの音量で発することが最適と判断した。 一時的に音を消せるスイッチを付けるかどうかや、新車だけでなく既存のHVにも義務付けるかどうかは検討を継続。寄せられた意見も参考にする。

HVはガソリンエンジンと電気モーターが動力源で、低燃費が売り物だが、時速二十キロ以下の低速時や発進時は電気で動かすためほとんど音がせず、歩いている視覚障害者や高齢者、子どもに危険と指摘されていた。


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