ほつとする音楽かけて
無職 ◆◆◆◆ 69(千葉県流山市)

新聞 2022年4月9日(朝刊)


利用しているスポーツジムの脱衣室や風呂場でラップ調の音が鳴り響いていた。かなりの音量でガアガアと同じ音が繰り返される。
ジムのお昼の時間帯の九割は私のような世代の「老人」である。ラップの響きになじめず、運動を終えてゆっくりしたくても全く落ち着けない。自分の世代が慣れ親しんできた音楽とは一線と画するものだからだ。我慢できなくなり、ジムに「もっとほっとする由を流してほしい」と訴えたところ、今のところは受け入れている。
家族に聞くと今流行り(はやり)のスタイルとのこと。よく行くスーパーマーケットでも最近、ラップ調の曲が流されている。四十代らしき女性スタッフに「一日中、こんなの聴かされて不快じゃない」と思わず尋ねてしまった。
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