選挙運動、もつと静かにやって
主婦 根本芳江(さいたま市西区 55)

朝日新聞 2009年5月28日


「街頭演説がうるさい」と県議をバットで小突いた疑いで男性が逮捕される事件があった。街頭演説は有権者が候補者の政策や人となりを知る手がかりの一つで、それをうるさいからと脅して、やめさせようとするのは良くないが、私も選挙期間中は憂うつだ。

ただでさえ廃品回収業者などの音声がうるさいのに、そこに選挙カーまで通られては、たまらない。各候補が短い選挙期間中に必死になるのは分かるが、聴きたくない人には騒音でしかない。明るければ皆起きているかというと、深夜働き明け方帰宅して、睡眠の真っ最中という人もいるのだ。

街頭で有権者と対話するなら意義もあるが、名前の連呼や「お願い」だけなら政策を書いたチラシにしてくれた方が余程良い。いっそ公開討論会でもしてくれれば政策の違がよく分かる。深夜まで働く人たちに迷惑をかけない運動の仕方を、ぜひ超党派で話し合ってもらいたい。


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