北朝鮮が物体発射 江津市が誤報問い合わせ20件

中国新聞 2009年6月24日


江津市が22日、防災行政無線で誤って「北朝鮮が物体発射」などとする放送を流していたことが23日、分かった。間もなく訂正を放送したが、市民から「本当か」などの問い合わせ電話が20件あったという。

市によると、誤放送は22日午前8時28分、桜江町を含む市内の屋外スピーかー 35カ所と2800世帯の戸別受信機に流れた。「北朝鮮が人工衛星と称する物体を発射しました。不要不急の外出は避け、テレビ・ラジオの情報に注意してください」との内容だった。

放送は、発射に備え4月から市役所にある発信機器に録音していた。一部地区の雨量情報を自動放送する設定枠に誤って保存されていたため、雨量計の無線信号に反応したという。訂正放送は午前8時45分、9時、午後8時の3度流した。

市は「市民と関係機関に迷惑を掛けた」と陳謝し、誤報のあった設定枠の録音を消し、雨量受信機との線を切るなどの再発防止策をとった。

(田中伸武)


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