投稿欄「ミラー」 曲の音量気を付けよう
留学生(タイ) サグァンウォントーン・イサダ(19)(神奈川県相模原市)

東京新聞 2009年7月20日(朝刊)


電車やバスに乗るとき、ヘッドホンをかけて、周りの人に聞こえるほど大きい音で、音楽を聴いている若者をよく見かける。

私もピアノを習っていたころ、どこに行くときも、ヘッドホンをかけて音楽を聴いていた。音はそんなに大きくして聴いていなかったと思うが、後で自分の聴覚が、悪くなってしまった気がする。ほかの音楽家の友達にも聞いてみたら、友達もそう思っている、と言っていた。

そういう人たちは音楽が大好きで、いつも、自分がはっきり聞こえるように、音楽を聴いている。部屋の中と外での場合を比べると、外では音のレベルが二倍になる。

しかし、最近の若者は周りが騒がしいときも、静かなときも音のレベルを変えない。まだ若いのに、聴覚神経が悪くなったら困るのではないだろうか。いくら音楽好きでも、自分の聴覚の方が大切である。

人間にとって耳はとても大切な部分だと思うので、安全なレベルで音楽を聴いたほうが、よいのではないだろうか。

ある調査によると、ミュージックプレーヤーの、80%以上の音のレベルで聴いていると、難聴になる可能性が非常に高いそうだ。安全なのは、ミュージックプレーヤーの50%までである。あるいは、ヘッドホンから音が聞こえないように聴くのがよい。

それに、時間を短くした方が、よいのではないだろうか。そうすれば、自分の聴覚も悪くならないし、音楽も満足に聴くことができる。


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