仏のコケコッコー騒音訴訟勝者は…

田舎では当たり前に音

朝日新聞 2019年09月06日(夕刊)


フランスのリゾート地で朝から鳴く雄鶏が「騒音」だとして、別の場所に移すよう隣家の夫婦が求めていた裁判で、仏西部ロシュフォールの裁判所は5日、騒音には当たらないとして訴えを退けた。雄鶏が田舎で鳴く権利を擁護しようと約14万人の署名が集まるなど、論争を巻き起こしていた。
AFP通信によると、訴えを起こしたのは、仏西部のリゾート地オレロン島の別荘に夏の間だけ暮らす夫婦。裁判所の執行官が現地で確かめたところ、隣家の雄鶏は、午前6時半〜7時にだけ断続的に鳴いていた。窓さえ閉めれば、聞こえはするものの決してうるさくないと結論づけ、「午前4時から鳴いている」という夫妻の主張を退けた。
雄鶏の飼い主の女性は判決後、同通信などに「(これまで時に「騒音」扱いされてきた)教会の鐘やカエルなど、いろいろなものが守られることになった。田舎では当たり前の音だ」と話した。同通信によると、フォアグラの産地として有名な南西部ランド県でも、カモの鳴き声をめぐって同様の裁判が予定されているという。
(パリ=疋田多揚、写真はロイター)


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