千葉でなお停電2.6万戸
防災無線停止相次ぐ

東京新聞 2019年09月20日(朝刊)


台風15号で大きな被害を受けた千葉県で、停電が長引いた結果、防災無線の非常用電源が切れるなどして一時的に使えなくなった自治体が相次いでいたことが19日、各自治体への取材で分かった。電話やインタ一ネットの通信環境の悪化も重なり、住民への支援情報伝達に支障が出ていた。
千葉県の停電は同日午後8時時点で、なお約26000戸で継続。県のまとめでは断水も房総半島南部の君津市や南房総市を中心に計約2800戸で続く。
南房総市では11日ごろ、山の上に設置された防災無線の中継局四カ所で自家発電機の燃料が切れ、使えなくなった。燃料補給に向かったが、倒木などで近づけず、復旧したのは14日未明。通信障害で市のホームページは更新できず、2日ほど情報発信ができなかった。市内にある各支所と連絡が取れず、被害把握も困難となった。このほか、鋸南町でも13日に中継局が数時間使えなくなったほか、市原市や君津市でもスピーカーのバッテリー切れが起きていた。


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