アルバイト ◆◆◆◆ 40(埼玉県秩父市)
東京新聞 2018年08月31日(朝刊)
電車に乗っていて不快な気分になるのが、車内アナウンスである。朝や仕事帰りの眠気や疲労と戦っている中、頻繁に聞こえるアナウンスが、さらに精神面をむしばんでいく。スマホや読書中は耳障りで楽しめない。
これは私だけの心情や体鍛密はないと思う。アナウンスに辟易したり、嫌悪感を抱くのは、いつも聞き慣れている内容と音声の大きさにである。それに電車とは関係のない、鉄道会社のイベントなどの告知まですることもある(私が利用する西武鉄道で多い)。
同じことを何度も言われたり、大きな声を出されたり、無関係な話をされると、イラッとしたり、うっとうしくなるのは人間なら誰しもが持つ感情や体質であろう。
そこで提案。冷房が苦手な人のために「弱冷房車両」を、ほとんどの鉄道会社は導入している。それと同じように、アナウンスのない車両「アナウンス〇車両」を導入してほしい。もしくはアナウンスがかすかに間こえる「アナウンス少量車両」を。
初めて乗る電車や路線以外は、電車の運行スタイルを熟知しているので、アナウンスは必要がない。分からなければ駅員は当然だが、近くの乗客も皆、親切に教えてくれるし、車内にあるテレビやホームの案内板などを見れば、十分、分かる。
駆け込み乗車対策としてだが、JR東日本が、駅の大音量の発車メロディーを流すのをやめる実験を始めた。鉄道会社が思っているほど、情報を知りたいと思っている利用者は少ない。むしろ私のようなこの情報・意見を、鉄道会社はもっと知った方がいいだろう。