2016年10月18日朝日新聞(朝刊)
バスケットボール男子の新しいプロリーグ「Bリーグ」の試合を初めて観戦した。Bリーグの発展を願う上で、関係者にお願いがある。試合中の音楽と実況アナウンスをやめてもらえないだろうか。
私が観戦した会場では大音量の音楽が流れ続け、試合の最初から最後まで実況アナウンログイン前の続きスがあった。会場によって違うのだろうが、がっかりした。
バスケットは、シューズのキュッキュッという音、ドリブルするボールの音、リングからこぼれるボールを奪い合う時に選手ののどからほとばしる声にこそ、魅力がある。本来、体育館に響くはずのこうした独特の音や声が、私には聞こえなかった。
テニスを見よ。そこにあるのはラケットがボールを打ち返す音と、死力を尽くす選手の声だ。バスケットも同じ。ぜひ、ご一考を願いたい。