2016年10月11日東京新聞(夕刊)
南海電鉄の40代の男性車掌が、日本語で「本日は外国人のお客さまが多く乗車し、ご不便をお掛けしております」との社内アナウンスしていたことが、同社への取材で分かった。「客を区別するのは不適切」として、車掌を口頭で注意した。
同社によるとアナウンスしたのは10日午前11時半ごろ、難波発西空港行き空港急行が天下茶屋を発車した直後の車内。
車掌は同社の聞き取りに「日本人乗客が車内で『外国人が多く邪魔だ』との内容を大声で言ったのを聞き、乗客間のトラブルを避けるため放送した。今回が初めてで、差別の意図はない」と話したという。
関西空港駅到着後、乗客の日本人女性が駅員に「社内ルールに定められた放送なのか」と問い合わせて発覚した。