子供の声 騒音から除外
都の改正条例可決

東京新聞 2014年03月28日(朝刊)


保育所や公園での子どもの声がうるさいと近所から苦情が出ている問題を受け、子どもの声を騒音の数値規制の対象外とする東京都環境確保条例の改正案が27日の都議会本会議で全会一致で可決された。4月1日から施行される。

対象外とするのは、小学校就学前の子どもと、 一緒にいる親や保育士ら。保育所や幼稚園、児童館、公園などで出される声をはじめ、足音や遊具、楽器の音を除外する。保育所に設置した室外機の音や送迎時の親の声は、現行通り規制対象とする。

今後は数値でなく、社会生活上の受忍限度を超えるかどうかで条例違反の判断をする。保育所などが近隣住民と話し合いをしたかも考慮する。

現条例は「何人も規制基準値を超える騒音を発生させてはならない」と規定し、子どもの声も騒音に含まれていた。

基準値を超えているとして近隣住民が訴訟を起こしたり保育所の建設に反対したりするトラブルが発生していた。

都が昨年末から今年初めにかけて意見募集した際、「子どもが声を出して遊ぶのは当然。成長過程において大事だ」との意見も出ていた。


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