東京新聞 2014年11月6日(朝刊)
記事によれば、保育所の騒音に関し、都は子どもの声を環境確保条例の騒音規制から除外するなどの検討を始めたという。
都市は狭い空間に多くの人が共存し生活している。子どもの声に限らず、受忍限度を超える音量には配慮が必要だと思う。夜勤で昼間に寝る人、老齢や病気療養中で静かな環境を望む入など、さまざまな暮らしがある。また保育所に関し、地域の人々の中には、送り迎えの自転車のマナーに不安を抱く声もある。 保育所の騒音紛争が訴訟になるのは残念だ。が、訴えを機に膠着(こうちゃく)状態から和解へ進む可能性もある。保育所の音を条例の規制から外すことで、結果的に住民の要望や、あるいは裁判を封じ込めることになりかねないのでは、と思う。