生演奏でリラックス
白血病患者血圧下降
ウィーン楽団使い実験

東京新聞2009年6月7日 【ウィーン=共同】


世界的に有名なウィーン・フイルハーモニー管弦楽団のバイオリニストらが自血病患者の病室で生演奏する実験を行ったところ、血圧の低下が持続するなど症状が大幅に改善したとウィーン医大の研究チームが発表した。ストレス軽減効果があったとみられる。地元メディアが六日までに伝えた。

実験は二年前に始まり、骨髄移植を受けた患者十五人とバイオリエストら楽団員六人が参加。移植手術の数日後、楽団員がそれぞれ病室を訪ねてベッド脇で約二十分間、バッハなどの曲を演奏した。

患者の緊張は音楽とともにほぐれ、演奏中から血圧が下がったほか、心拍数も安定し、その状態は演奏後も続いた。演奏はCDに録音され、患者がCDを聴いて演奏を思い返すたびに良好な結果が出たという。患者からは精神的な効用を強調する声が上がった。 チームは「白血病患者は膨大なストレスを抱えているが、十五人全員から非常に前向きな反応が得られた」と説明。楽団員らも「コンサート会場にいるよりも(聴き手との)強いきずなを感じた」と話しているという。


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