読売新聞(長野版) 2014年7月29日(朝刊)
塩尻市で28日、全国瞬時警報システム(Jアラート)に連動している市の防災行政無線から、重大な災害が迫っていることを知らせる気象庁の「特別警報」が流れ、市民に避難を呼びかける誤った放送が流れる騒ぎがあった。原因は市のシステムの設定ミスで、市は同夜までにミスを修正した。
誤放送があったのは、同日午後3時57分。「当地域に気象の特別警報が発表されました。周囲の状況を見て避難行動を取って下さい」という内容で、3回繰り返された。
当時、市に大雨洪水警報が発令されたが、特別警報は発表されなかった。市は3分後に訂正放送を流したが、市民から約30件の問い合わせが相次いだという。
市によると、今年4月中旬、Jアラートを経由して気象庁の特別警報を受信した場合、防災行政無線で避難を呼びかける放送を自動で行うよう、業者にシステム設定の変更を依頼。この際、業者が誤って、一般の気象警報も自動放送の対象に入れてしまったという。
市では2012年9月のJアラートの全国一斉作動訓練で、やはり設定ミスで自動放送が流れないトラブルが起きている。