半鐘鳴らし災害防止しては

商店経営 中村 陽史(きよし)(静岡県 63)

朝日新聞 2013年10月25日(金)


このたびの伊豆大島の大災害で、避難勧告を出すべきだった、と言われていますが、大雨と強風の中、スピーカーでの広報は聞こえません。こうした場合、音がよく響く半鐘を鳴らしたらどうでしょうか。

たたき方で内容を伝えるのです。自分が幼少のころ、消防署の塔から警報が伝えられました。火災の場合は、「どこそこが火事です」と放送した後で、チャイムを鳴らしましたが、そのチャイムの長さで火災の大きさを表現していたように記憶しています。

また強風注意報などの場合は、「ボー」とサイレンが鳴ってから、一度小さくなってまた繰り返し鳴るのですが、回数で事の重大性を知ることができました。

携帯電話などで伝えることも良いと思いますが、半鐘の音は、誰もが分かりやすいものです。今なら実際に半鐘を打たなくても、デジタル音で知らせることもできます。関係各位にご一考をお願いします。


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