音楽鳴る道路走音いや騒音
北軽井沢苦情受け1年で撤去へ

朝日新聞 2013年10月10日(朝刊)


群馬県が車の速度抑制などを狙い、同県長野原町の北軽井沢の国道に整備した「メロディーライン」が、わずか1年余りで撤去される。走行音が音楽に聞こえて観光客らには好評だが、別荘地の住民から「静かな環境を求めて買ったのに」と苦情が殺到したためだ。

メロディーラインは、路面の溝によって走行音が曲に聞こえる仕組み。北軽井沢では、浅問山の裾野の牧場をイメージした「おお牧場はみどり」が聞こえる。昨年7月、約150万円をかけて整備した。

だが、直後から「騒音苦情」が相次いだ。県によると、最も近い別荘も約500メートル離れており、音が聞こえることは想定していなかった。だが、苦情を受けて調べ、音が届くことを確認。このため、昨年8月と今年4月に計約400万円をかけて溝を浅くする改修工事をしたが、解消されなかったという。


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