一心こもらぬ声掛け不要
クリス・ディーガン 68 青梅市

東京新聞 2013年3月9日(朝刊)


一日付発言欄の投稿「心動かない機械的接客」を読んで、全く同感した。

私の経験は、最寄りの金融機関にお金を下ろしに行った時のことだった。その店に入った途端、いつものように複数の「いらっしゃいませ」が耳に入った。店員は、入ってくる客の顔を見てあいさつするものとそれまでは思っていた。

ところが、いったん別室のATM(現金自動預払機)コーナーへ行って入金を確認し、一分足らずで店内に戻ると、また「いらっしゃいませ」の連発。声のする方を見ると、店 員らは書類に向かって仕事に夢中だった。

本当に心のこもったあいさつなら、私が店へ戻ったときの二度目の「いらっしゃいませ」は不要で、笑顔で十分だったはず。こういった機械的なあいさつは丁寧のようで、かえって客と距離を置くものと私は思う。


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