自動放送の削減求める
教員 川浦 康至 60(東京都世田谷区)
東京新聞 2012年4月14日(朝刊)
本欄に電車内放送の過剰を指摘する投稿が掲載された。同感だ。同じような状況は駅構内や空港、デパートにも当てはまる。しかも年々増えている。
特に機械的な自動放送は反復されることも多い。ひどい場合には同じホームで別々の案内放送が流れ、どちらの案内なのか分からない。途中で切れ、別の案内に切り替わることや、タイミングがずれることもある。
これらの放送は事業者のおためごかしでしかない。人は機械的な自動案内に聞く耳を持たない。状況と無関係に流れるからだ。
実際、駅のホームで「駆け込み乗車注意」と流れているにもかかわらず、駆け込む人は後を絶たない。むしろ逆効果だ。再三の、大音量の自動放送による騒音は、人々の援助行動を妨げるという心理学の研究さえ報告されている。
早急に反復放送の中止と音量を下げることだけはやってほしい。同時に放送内容の削減を求めたい。
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