映画の音響 大きすぎる
無職 桑野真紀子 68 (東京都八王子市)

東京新聞 2009年1月20日(朝刊)


先日、同年齢の友人たちと雑談していて、映画について話が及んだ。結論として、異口同音に語られたのは、音響についての苦情だった。最近はスクリーンは大きく、座席もゆったりして申し分ないのだが、あの耳をつんざくような大音響は嫌だと言っていた。

狙いは「迫力」なのかもしれないが、映画はあくまでもその内容だと思う。昔を思い出しても、効果音は気にならない程度、音楽は心地良く感じた。もちろんミステリー等でここぞという時の効果音は別の問題で、大切な要素であろう。しかし、今は初めから終わりまで大音響なので、見終わった後はぐったりして疲労感が残る。

そのことが嫌で映画離れしているのは、どうやら私だけではなかったようだ。どうしてもボリュームたっぷりの音響がほしい人たちにはヘツドホンを使用できるシステムにするなど、映画関係者の方々に一考をお願いしたい。


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