「音の迷惑」考えて
民鉄協アンケート 駅、電車マナー上位に
東京新聞 2012年1月14日(朝刊)
大手私鉄が加盟する日本民営鉄道協会(東京都千代田区)が実施した駅や電車内のマナーをめぐるアンケートで、迷惑と感じる行為の上位に、携帯電話の使用など音に関するものが並んだ。
同協会のホームページで昨年十月一日から二カ月間調査し、約二千八百人の回答を得た。
それによると、迷惑行為ランキング(最大三つまで選択)のトップは、三年連続で「騒々しい会話、はしやぎまわり」(36.8%)だった。三位の「携帯電話の着信音や通話」(28.8%)、四位の「ヘツドホンからの音漏れ」(27.0%)とともに、上位は音をめぐる行為が多かった。
二位は「座席の座り方」(31.2%)だった。内訳は「詰めて座らない」(68.3%)、足を伸ばす・組む」(15.3%)、お年寄りや体の不自由な人、妊婦に席を譲らない(6.9%)などだった。同協会は「なるべく多くの方が気持ちよく座れるよう協力をお願いしたい」としている。
うれしかったことや心が温まった行為を記述式で求めたところ、「老齢の母に席を譲ってくれた」「車内で急病人を救護していたら、周りの人が手伝ってくれて大事に至らなかった」などの声があった。(古賀健一郎)
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