機械ばかり 会話が大切
主婦 佐藤 千鶴 48(東京都墨田区)

東京新聞 2011年1月12日(朝刊)


カード会社の手続きで電話をかけたところ、自動音声が流れ、次々と指示通りにプッシュボタンを押すだけで、一度も声を発することなく終了した。なんとなく不安だし、間きたいことも聞けなかった。
スーパーもセルフレジが増えている。人と人とのコミュニケーションが不足している気がしてならない。
合理的、間違いがないなど、確かに忙しい毎日の中では便利な方がいい。しかし、機械から流れる「ありがとうございました」では物足りないのだ。笑顔が、触れ合いがない。
現代病といわれるうつ病の増加の原因も、こんな世相が反映しているのではないかと思う。人と人とのつながりの中で、「顔色悪いんじゃない? 」「寒くなりましたね」「元気出して」など、機械が決して発しない目と目が合って交わされる会話や励ましが大切なんだとつくづく思う。


home