騒音被害訴訟で小田急電鉄控訴
「受忍限度値」争う
東京新聞 2010年9月14日(朝刊)
小田急線の高架複々線化による騒音被害をめぐる訴訟で、小田急電鉄は13日、原告の沿線住民118人のうち42人に対する約計1,100万円の損害賠償を命じた先月21日の東京地裁判決を不服として控訴した。
小田急は「判決では明確な根拠に基づかない受忍限度値が示された。沿線住民の方々との訴訟継続は残念だが、上級審の判断を仰ぐべきとの結論になった」としている。
住民側も14日に控訴する見通し。
判決は1995年に環境庁(当時)が示した新設路線などに関する騒音の指針を基に、午前7時〜午後10時で65デシベル、それ以外の深夜、早朝で60デシベルのいずれかを超える屋外騒音にさらされている原告を賠償の対象とした。
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