静かな車が生かせる社会を
会社員 後藤淳也 (神戸市垂水区 36)

朝日新聞 2010年7月18日(関西版)


 ハイブリッド車や電気自動車が走行する際静かすぎるので、人工的に音を発生させる装置を取り付けることが義務化されようとしています。
 そもそも運転者に歩行者優先の意識さえあれば、どれだけ走行音が静かになっても問題はないはずです。音発生装置をつける話が出る背景には、ごれまで運転者が車の接近を車の出す音で歩行者に気付かせて横断を制止してきたという事情があります。
 音発生装置などを付けるより、むしろ従来の車優先の発想を捨て、歩行者優先の運転へと運転者を啓蒙するのが行政の仕事ではありませんか。
 とは言え、現実には運転者の意識を早急に変えるのは不可能かも知れません。視覚障害者の人たちが不安を感じるのなら、当面は装置をつけることも仕方がないでしょう。
 でもせっかく技術が進歩して、騒音公害の元凶とされてきた車が静かになったのです。それを生かせる車社会になってほしいと願うとともに、エコのためにも健康のためにもマイカーに頼りすぎない生活の実現を望みます。


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