通報装置握り緊急時にSOS 地域防犯放送が開局
阿久根・潟地区 高齢者見守り体制整備

南日本新聞 2010年7月8日


独り暮らしの高齢者らが体調を崩したり犯罪に巻き込まれそうになったりしたとき、近所に助けを求める「地域防犯放送」が4日、阿久根市の潟地区で開局した。地域全体で高齢者や子どもを見守る体制が整備され、安心・安全なまちづくりが期待される。 潟地区は約700世帯で、高齢化率は約2割。2年前、住民から「緊急時に隣近所に連絡する方法をつくれないか」と相談があり、行政機関などと協議してきた。
地域防犯放送は宝くじ収益金を使った助成事業で、市内では初めての取り組み。基地局を公民館と区長宅に置き、屋外スピーカーを4カ所に設置した。高齢者らが手のひらサイズの通報装置を強く握ると、あらかじめ録音した「○○ です。助けてください」という内容がスピーカーから流れる仕組み。
通報装置は、試験運用として独居高齢者15人に配布した。来年度から対象者を広げていく予定。総事業費320万円で、潟地区の負担は約70万円。
開局式が4日、潟区公民館であり、住民ら40人が出席。試験放送で「本日から屋外コミュニティー放送を開始します。地域一体で子どもやお年寄りを犯罪から守るため、区民の協力をお願いします」と呼びかけた。区長の川原陸奥雄さん(70)は「地域防犯放送があることで、悪質な訪問販売や不審者が地区内に入ってこないようになれば」と抑止力に期待した。


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