カラオケ「最も不快な発明」

東京新聞2009年1月9日(夕刊)【ロンドン=共同】


八日付英紙インディペンデントは、英国人を対象にした調査で「最も重要と思いつつも最も不快に感じる発明品」として、日本発祥のカラオケが携帯電話などを抑えて一位となったと報じた。

調査は英政府が二千五百人以上の大人を対象に実施。22%がカラオケを最も不快な発明品に挙げた。二十四時間スポーツチャンネル (17%)、ゲ‐ ム機 (12%)、携帯電話 (11%)が続いた。

英国では、日本のように防音施設が整った個室型のカラオケボックスがまだあまり広まっていない。多くの人が飲酒するパブにカラオケが置かれていることが多く、音痴の人や酔っぱらいの歌声が″騒音″被害を招いているという。

英紙調べ 歌声は騒音

同紙は、カラオケは日本の井上大佑氏が一九七一年に発明したと伝え、特許を申請していれば約一億五千万ドル(約百三十六億円)を得ていた可能性があったとの試算があるとした。

「カラオケは十人歌いたい人がいれば、その後ろには被害を受ける人が百五十人はいる」との声を紹介。「人々を街に,繰り出させ、楽しませている」とのカラオケ機器会社幹部の反論も伝えた。


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